鉢植えのアロエが捨てられていた
ことの起こりは今年の7月。
自宅から少し離れた大きな公園を散歩していたときのこと。
通路ぞい、草木が生い茂る奥にひっそりとそれはあった。
鉢に入っていたのであろう形に固まった土と根を剥き出しにして打ち捨てられたアロエ。
おそらく、アロエの鉢植えを持て余すか引っ越しなどで手放さねばならなかった近隣住民が、生きてるアロエをゴミとするのも忍びなくてそっと置いたのだろう。
日陰とはいえ、鉢から出して地面の上に置き去るところに葛藤が伺える。
これからこのアロエはどうなるんだろうと思った。
根づくのか、その前に枯れるのか、それとも公園の管理者によって撤去されるのか。
きちんと管理が行き届いている公園なので、見つかれば撤去されるだろうなと思いつつ、その日は場を離れた。
そして4カ月後の今日。
久しぶりに件の公園にきたのでアロエの様子を見に行った。
記憶を頼りに塀沿いを探すが、アロエは見つからない。
やはり撤去されてしまったんだなあ、残念だなあと思いながら少し歩くと、
いるやんーーーーー!!
しかも、写真では分かりづらいけどちゃんと陽当たりのいいところに植えられてるやん!!!
いいんだ!?!?
四季折々の草木が植えられ、きちんと植栽も管理されてる公園に、こんな変な伸び方をしたやつが。
小さいながらも異彩を放つ、トゲトゲで肉厚の葉!
なんて寛容な。これが多様性ってやつなのか。
こうやって野生のアロエは増殖していくのかと思った。
ともかく、今後の生い繁りに期待しつつ見守りたいです。