君を忘れない
アロエを撮るようになってだいぶ経ち、近所のアロエはだいたい友達、みたいな感じになっている。
そうすると図らずも定点観測になってしまっていたという記録です。
そのアロエに最初に会ったのは、2011年か2012年くらい。
2012年5月撮影
家からまあ近いけどたまにしか行かない場所、交差点近くにいるアロエ。
一見自生してるようだけど、実際は小さな鉢がいくつか置かれているパターン。じっくり根元を見たわけではないけど、たぶん根っこは鉢を突き破って大地に根ざしている。
2014年9月撮影
向かいは駄菓子屋とクリーニング屋。
Google mapより
おそらくここの家の人に世話されてるであろう、下町の路上によくいるアロエ。
ところが2018年の初夏、久々に通りがかったら目の前の建物が建て替えられてた。
なんかずいぶん立派になってる。
アロエは工事とか我関せずな感じで光合成してた。水はもらえてたかどうか知らないけど、たぶん根っこが鉢を破っていたからあまり関係ないだろう。
2018年5月撮影
その後、新しい建物に前とは全然違うチェーン店がオープンしたけど、アロエは残っていたので建物の上層にオーナーが引き続き住んでいるのかなくらいに思っていた。
さて、勘のいい人はそろそろ気づいているだろう。
このアロエ、先日通りがかったらいなくなっていた。
2019年2月撮影
黄色い電線カバーがなかったら同じ場所とは思うまい。
鉢を突き破った根っこが踏ん張っていたであろう地面は、タイルが敷き詰められていた。
2018年7月撮影
在りし日のおどろおどろしい根元に思いを馳せていたら、なんかこれバケツも朽ちてるし地縛霊みたいだなって思った。
深川の名建築、村林ビルを見に行った
村林ビルが取り壊されるとの噂をtwitterで聞いたので、真偽のほどは分からぬけれどこりゃいかんと見てきた。
問答無用にかっこいいエントランスの装飾
村林ビルについてはこちらが詳しい↓
昭和3年(1928年)竣工、設計は関根要太郎。
このあたりは東京大空襲の被害が特に甚大で、一面焼け野原になったエリアなので昭和初期の建築が残っているのはとても珍しい。
……で、そんな知識はあってもなくても伝わってくるかっこよさ。
全景
エントランス
見てのとおり、足元にはパイロンが置かれ、人の気配もなかったので本当に壊されるかも……という雰囲気。
上記でリンクしたサイトだと、隣に味のある民家があったけどここはすでに更地になっていた。
ダンメンくっきり
反対側も更地で駐車場になってたから、最終的には大きなマンションでもできるんですかね。
壁面タイルと同じ色に塗られた配管と、そのまんまの室外機がかわいい
エントランス左、小さなでっぱりがある。これは照明かなにかがあったのだろうか。
覗くとサボテンがちょこんといた。かわいい。そしてせつない。
このあたり(江東区佐賀町)はちょっと歩けばオフィス街なんだけど、下町オーラがビシバシ出ていてとても楽しい。
だから当然、いる。
やっほー
寄ってみた。ちまっとした並びがとてもかわいい。
げんきげんきー
いるっていうかワッサワサ
アップ。一応鉢に入っている
このひとたち、いつごろからここにいるんだろう。
幻惑のアロエアイランド、初島
伊豆にはアロエがわさわさ繁っていてユートピアだと聞いているけど、近隣なだけあって熱海も熱かったYO!という話。