最近のアロ活
気がついたら路上のアロエを撮り始めて10年以上たちました。
今もかなりのペースで撮っています。
最近はInstagramの更新が主です。
https://www.instagram.com/aloeonthestreet/
2019年9月には「路上のアロエマニア」としてマニアフェスタに出展しました。
このとき作った小冊子とポストカードはまだ少し残っているのでBOOTHで販売中です。
BOOTH
https://aloeonthestreet.booth.pm/
*送料手数料の関係で、冊子とポストカードのセットのみです。
2020年もイベント参加予定だったのですが、イベントが中止になりました。
ポストカードの新作とかエコバッグとか作りたいものはあるんですけどね。
◆番外編
野菜のパッケージを淡々と上げるだけのインスタもしています。
まだアップしてない写真が200枚くらいあるんだよなー。
https://www.instagram.com/yasai_package/
なんとなく「野菜のパッケージ」フォルダに入っているアロエ
鉢植えのアロエが捨てられていた
ことの起こりは今年の7月。
自宅から少し離れた大きな公園を散歩していたときのこと。
通路ぞい、草木が生い茂る奥にひっそりとそれはあった。
鉢に入っていたのであろう形に固まった土と根を剥き出しにして打ち捨てられたアロエ。
おそらく、アロエの鉢植えを持て余すか引っ越しなどで手放さねばならなかった近隣住民が、生きてるアロエをゴミとするのも忍びなくてそっと置いたのだろう。
日陰とはいえ、鉢から出して地面の上に置き去るところに葛藤が伺える。
これからこのアロエはどうなるんだろうと思った。
根づくのか、その前に枯れるのか、それとも公園の管理者によって撤去されるのか。
きちんと管理が行き届いている公園なので、見つかれば撤去されるだろうなと思いつつ、その日は場を離れた。
そして4カ月後の今日。
久しぶりに件の公園にきたのでアロエの様子を見に行った。
記憶を頼りに塀沿いを探すが、アロエは見つからない。
やはり撤去されてしまったんだなあ、残念だなあと思いながら少し歩くと、
いるやんーーーーー!!
しかも、写真では分かりづらいけどちゃんと陽当たりのいいところに植えられてるやん!!!
いいんだ!?!?
四季折々の草木が植えられ、きちんと植栽も管理されてる公園に、こんな変な伸び方をしたやつが。
小さいながらも異彩を放つ、トゲトゲで肉厚の葉!
なんて寛容な。これが多様性ってやつなのか。
こうやって野生のアロエは増殖していくのかと思った。
ともかく、今後の生い繁りに期待しつつ見守りたいです。
アロエのインスタはじめました
アロエの写真が溜まっているので、今年のGWにインスタで専用アカウントを作ってちまちまとアップしています。
https://www.instagram.com/aloeonthestreet/
↑こういう写真ばかりです
こちらのアカウントでは、同じようにひとつのテーマで淡々と写真を上げているアカウントばかりフォローしているのだけど、世の中には色んな着眼点があるなとわくわくする。
この人たちに、世界はどういう風に見えているのだろうって思う。
圧倒的なスケール ~伊豆下田 アロエの花まつり 【その2】
その1の続きです。
狂乱の宴、伊豆下田 アロエの花まつり 【その1】 - 路上のアロエ -aloe on the street-
遠景で見るとこうなっている。
あははははは!下田市のサイトによると、500mの遊歩道に3万株のアロエが群生しているそうですよ。さんまんかぶ。
あまりのスケールに笑うしかない。
花まつりではあるけど、花のピークは少し過ぎてしまった。
歩けども歩けどもアロエ
来た道を振り返ってもアロエ。
アロエをかき分けた先には、なんか封印されていそうな岩があった。
「コノ岩ヲ動カスト、災イガ起コルゾ……」(とは言ってない)
すべて見終えて戻ってくる頃には、日も落ちていた。
とにかくアロエが大きすぎて、シルエットもおかしい。
海とアロエ以外、本当に何もない浮世離れした場所でした。
車がないとアクセスしづらいけどまた行きたい。
……と思った2017年の暮れ。じゃあ直近の2018年はどうしたのかというと。
下田市サイトによると、秋の台風でアロエの3割程度が流されてしまったらしい。台風ー!
伊豆下田観光ガイド-伊豆下田観光協会公式サイト- | アロエの花まつり(H30は開催中止)
「永遠の健康」の花言葉のとおり、持ち前の生命力でまたわさわさ繁ってくれることを祈るばかり。
狂乱の宴、伊豆下田 アロエの花まつり 【その1】
伊豆のアロエがすごいらしい、というのはアロエの写真を撮りはじめた頃から耳にしていた。
毎年11月頃からはアロエの里なる場所にてアロエの花まつりが開かれ、赤い花が咲き乱れて大変らしいと。
そして実に8年の時を経て、ついに冬の下田に降り立ってきた。
(しれっと先日のことのように書いていますが約1年3ヶ月前の2017年12月の話です)
もうあと数日で一年が終わるという12月末の某日、東京駅から特急踊り子号に揺られて伊豆半島の先端、伊豆急下田駅へ。
(余談なのだけど、いきなり「下田にアロエの花まつりを見に行こう」と提案しても誰も何それ?とか言わないうちの家族はすごいと思った)
所用時間は約3時間なのだけどとにかく長い。特に熱海を過ぎてからがものすごく長く感じ、幼児連れにはなかなかしんどい行程であった。
そうして着いた下田駅では、電車を降りたらお出迎えされた。
いらっしゃーい
会場のアロエの里までは駅からバスなので、バス停を探す。
はいきたドン
存在感!
並ならぬでかさ!生命力!もう駅前だけでお腹いっぱい!
そしてバスに揺られること20分弱、「坂戸一色」バス停で下車。
降り立ったのは海沿いの道。何もない中、「アロエの花まつり」の旗が潮風を受けている。
ちらほらとアロエが植わった道を歩いて5分ほど。
ちらっ
こっちにいけばいいのね、と矢印の示す方向へ道を曲がると……
どぉーん
ばーん(右側の男性や自動車から大きさを察してください)
じゃーん
でかい!でかすぎて笑う!
そして眼前に現れるこの小屋
すごい。フィギュアにして飾りたい。
横から
裏はこう。トイレを隠してた。
さらに進むとプレハブ小屋があり、「アロエ市場」という名の売店が。
↓看板娘にしてはおどろおどろしいやつがいた。
中はアロエの鉢植えとかアロエを使った化粧品とか地元のものとかが売ってた。
アロエの花まつり期間中はアロエ茶をサービスとのことなので、いただくことに。
緑茶にアロエ粉末を配合。真冬の寒さにあったかいお茶がありがた………苦い!
緑茶要素はわずかにあるものの、後味の苦さがすべてをさらっていく。おもてなしとしてギリギリのラインじゃないかこれ。
思い出して口が苦くなりながら、その2へ続く。
君を忘れない
アロエを撮るようになってだいぶ経ち、近所のアロエはだいたい友達、みたいな感じになっている。
そうすると図らずも定点観測になってしまっていたという記録です。
そのアロエに最初に会ったのは、2011年か2012年くらい。
2012年5月撮影
家からまあ近いけどたまにしか行かない場所、交差点近くにいるアロエ。
一見自生してるようだけど、実際は小さな鉢がいくつか置かれているパターン。じっくり根元を見たわけではないけど、たぶん根っこは鉢を突き破って大地に根ざしている。
2014年9月撮影
向かいは駄菓子屋とクリーニング屋。
Google mapより
おそらくここの家の人に世話されてるであろう、下町の路上によくいるアロエ。
ところが2018年の初夏、久々に通りがかったら目の前の建物が建て替えられてた。
なんかずいぶん立派になってる。
アロエは工事とか我関せずな感じで光合成してた。水はもらえてたかどうか知らないけど、たぶん根っこが鉢を破っていたからあまり関係ないだろう。
2018年5月撮影
その後、新しい建物に前とは全然違うチェーン店がオープンしたけど、アロエは残っていたので建物の上層にオーナーが引き続き住んでいるのかなくらいに思っていた。
さて、勘のいい人はそろそろ気づいているだろう。
このアロエ、先日通りがかったらいなくなっていた。
2019年2月撮影
黄色い電線カバーがなかったら同じ場所とは思うまい。
鉢を突き破った根っこが踏ん張っていたであろう地面は、タイルが敷き詰められていた。
2018年7月撮影
在りし日のおどろおどろしい根元に思いを馳せていたら、なんかこれバケツも朽ちてるし地縛霊みたいだなって思った。