深川リバーサイドに蠢くものたち

江東区の深川と呼ばれる地域は、昔のなごりで
水路やかつて水路だったと分かる場所が多くあります。

古地図を見てその面影を辿るもよし、
水路をボートでめぐるもよし(そのようなイベントがよく開催されています)。
江戸時代の風情をそこかしこに残した、なかなか面白い地域です。


たとえばこちらの川。
時節柄葉が生い茂ってますが、これすべて桜の木なんですよ。
満開になるとそれは見事です。
川沿いは区が管理する遊歩道になっていて、
散歩やジョギングをする人々が行き交っています。

そんな遊歩道を行くと……えっ!



あきらかに違和感のあるシルエット


桜の木の陰にいたーー!自生してる!!


どうしよう、だんだんでかくなってくる


ちょっと進むとさらにドン!
なんなの、このいきいきとした繁りっぷり。



柵の裏からみるとこんな↓。

「やあ、みんなこっちにおいでよ!」


無意味にきれいな背の順にならんでいやがります。

「わーい」「わーい」「わーい」「わーい」



ここは自治体が管理しているパブリックスペース。
桜の木はちゃんと計画して植えられてるけど、
アロエを計画して植えたとは思えない。
やはり、アロエの鉢植えを買った人が、その成長っぷりを持て余して
こっそり植えたんだろうか。それがさらに育っちゃったと。
ペット用の外来魚を湖に放流したら大繁殖しちゃったみたいな。



借りぐらしのアロエッティ(言ってみただけ)


生垣の後ろにもなにか蠢いている。


ざわざわ……ざわ……


それではアングルを変えてみましょう。


松とアロエの奇妙なコラボレーション


繁りすぎ!増えすぎ!!
あとはみだしすぎ!!



なんだかいい写真っぽく撮れたのがくやしい



ちょっときみたち、図々しすぎやしないか



途中には川が分岐して公園へ流れているところもあります。
ああ、ここでも期待を裏切らない。

しかもここ、柵で囲まれて一般人は入れないんだよ。
なのにこの繁りようときたら、行政みずから植えているとしか思えない。
まじか。

そして遊歩道の桜に寄り添うように、アロエは点在を続ける。




寄らば大樹の陰


探してみようのコーナー


さて、そろそろ遊歩道も終わり……

ん?
上の画像をもう一度よーくご覧になってください。


「ギギ……イキテハカエサナイ……」


ギャー!ボスキャラ出たーーーー!!!

血痕とかついてても不思議じゃないこの造形。なにこれこわい!




1枚目の写真と同じような川辺の桜並木の風景。
しかし、もう見え方は違っていますね。
そう、この桜の木の下には死体が埋まっているのです。
否、アロエが植わっているのです。